コラム⑤~ 目指せ!「働きやすい企業」 ~ | きづく就業体験
コラムアイコン

コラム

「どう働きたいのか」「どんな貢献を求めるか」「働いて得たいもの」等々、企業選びには一人ひとりが「軸」を持つことが大切になってきます。そのためにも、ネット上の噂話や漠然とした業界・企業イメージに振り回されることの無いように、まずは「正しい知識」と「正しい情報」に触れる必要があります。今回は東京都が進める「働き方改革」推進事業をベースに、「働きやすい企業」を見つける際に指標となる制度などについてお伝えしていきましょう。

■東京ライフ・ワーク・バランス認定企業制度

※東京都では、従業員が生活と仕事を両立しながら、いきいきと働き続けられる職場の実現に向け優れた取組を実施している中小企業等を「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」として選定しています。
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/hatarakikata/lwb/ikiiki/

【補足解説】
「ライフ・ワーク・バランス」とは“仕事と私生活の最適なバランスを考えきっちり分ける職場”と捉えている方も多いようですが、本来の意味は“仕事と私生活に「相乗効果」をもたらすこと”なのです。
●「仕事がうまくいくと、私生活にも潤いが生まれる」と考える人もいれば…
●「私生活を充実させることができれば、仕事にも集中できる」と考える人もいる
一人ひとりがそれぞれの価値観の中で「イキイキと働き続けられる職場環境」を創造していくことが、これからの企業に問われている大きな課題です。

■家庭と仕事の両立支援推進企業登録制度

※東京都では育児・介護などの家庭と仕事の両立に積極的に取り組む企業等を、「家庭と仕事の両立支援推進企業」として登録し、両立支援制度の整備状況や利用実績に応じた「両立支援推進企業マーク」を付与しています。
https://www.katei-ryouritsu.metro.tokyo.lg.jp/

【補足解説】
上記リンク「家庭と仕事の両立支援ポータルサイト」を開いてみると、次の4つの項目の支援制度や取り組み事例、また両立支援推進企業等が掲載されています。
  ● 育児と仕事の両立
  ● 介護と仕事の両立
  ● 男性の育業支援
  ● 病気治療・不妊治療と仕事の両立
   ※東京都は育休を取得しやすい社会の雰囲気づくりのため、育休の「休む」というイメージを一新する
愛称を募集し、多数のご応募の中から選ばれた愛称「育業」を発表しました

■「TOKYOテレワークアワード」

※東京都では、企業の重要な経営戦略や働き方改革としてのテレワークをさらに定着させるため、引き続きテレワークの推進に取り組んでいます。「テレワーク東京ルール」実践企業宣言をされた企業の中から、先進的なモデル事例を表彰する「TOKYOテレワークアワード」企業を選定しています。
https://www.telework-rule.metro.tokyo.lg.jp/award/

【補足解説】
テレワークとは、「ICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」です。主な働き方としては次の3つが挙げられます。     出典:厚生労働省「働き方休み方改善ポータルサイト」より

●在宅勤務
所属するオフィスに出勤しないで自宅を就業場所とする勤務形態です。オフィスに出勤したり、顧客訪問や会議参加などによって外出したりすることがなく、1日の業務をすべて自宅の執務環境の中で行います。通勤負担が軽減され、時間を有効に活用することができます。

●モバイルワーク
移動中(交通機関の車内など)や顧客先、カフェなどを就業場所とする働き方です。営業など頻繁に外出する業務の場合、様々な場所で効率的に業務を行うことにより、生産性向上の効果があります。テレワークでできる業務が広がれば、わざわざオフィスに戻って仕事をする必要がなくなるので、無駄な移動を削減することができます。

●サテライトオフィス勤務(施設利用型勤務)
所属するオフィス以外の他のオフィスや遠隔勤務用の施設を就業場所とする働き方です。例えば、所属するオフィス以外の他のオフィスが従業員の自宅の近くにある場合、そのオフィス内にテレワーク専用の作業スペースを設けることで、職住近接の環境を確保することができ、通勤時間も削減することができます。また、遊休施設や空き家などを活用して行う遠隔勤務には、組織の活性化や地方創生など、多様な期待が寄せられています。